公認コーチ養成講習会初日

今日から五日間は公認コーチ養成講習会(専門課程)。

1:スポーツ心理学(内田さん)3H
2:コーチング・チームマネージメント(阿部さん)4H
3:安全対策?総合・安全対策?気象(小沢さん(漕艇譜の筆者の人))2.5H

今日一日はボート(のコーチング)における土台みたいなものの話だった。
ボート(チーム)の能力を下からピラミッドで書けば、一番下にフィジカルがあって、次に技術やリギング、一番上にレーシングタクティクスがあるわけだが、それを地面の下で土台として支えるメンタル(心構え?)や安全の知識を勉強した。

内容としては当然知っていたり、本屋何かで読んだことがあるっていうのが八割以上だったとは思う。特にメンタルに関しては一応やってきただけはあって知識としては知っていたり、理解していることも多かった。
だが、語る視点が違えば当然新たな発見があるし、例え知っていることだって学ぼうと思って聞いていれば学ぶことだらけである。確かに疲れたが楽しい一日だった。

**

体の使い方(骨盤や肩甲骨)について講習の後で阿部さんとお話できた。
骨盤の使い方が分かっていない漕手がいれば、それは当然教える。「身体を使い切って加速しなさい」というので分かればいいが、分からないならどういうことをするのか教えてあげるそうだ。それが長沼で仙台がやってた骨盤遊びに繋がったんだろうなぁと思った。

で、最近のマイブームの肩甲骨については、「しっかりと肩甲骨を前に出す。遠くに伸びる。」というレベルで指導すればいいんじゃないかと。
当然のことだけど、興味ない漕手に菱形筋がどーとか、ブレードに働く力学はどーとかをいう必要はない。興味を持ったら話してあげればいいし、自分が知ってることを全部アウトプットする必要はない(それはただのオナニーだから)。「三歳児にも分かるRowing」ってことで自分にもそういうのを課していたつもりだったが、まだまだだってことだと痛感した。もっと自分自身に対してシビアにならなければいけない。

後は肩周りの使い方については知ってたことだけどいい方法を教わった。説明しやすいから実践でバンバン使っていこうと思う。

**

自分はまだコーチに向いてないなぁ、と思った。
COXっていう選手に求められるスキルは確かにコーチングスキルを含んでいて、そこを活かして部に貢献することは間違いなく出来ると思うし、してあげたい…ような気もする。求められれば。
ただ、やはりコーチと選手は一線を画している。一流の選手が一流のコーチになるとは限らないのと同じ原理で、コーチと選手が同居することって難しいんじゃないだろうか。
というか、まだまだ自分は選手でいたい。現役を導いてあげられるような存在にはまだなれないと思うし、まだなりたいとも思わない。切磋琢磨して、競い合うような感じで高めあうほうがいい。自分がやってて得たものを伝える、みたいな。もちろん、ギャーギャー指導するのと導く感じの指導をするっていうのとは別の次元の話だが。
今シーズンは見れたときにテクニックのアドバイスをする、ぐらいの存在に留まりたいと思う。しっかりとしたコーチは時間的にも無理だと思うし。

**

けっこー自分ボート好きなんだなぁと思った。だからその分弱いのかなぁとも思った。
なんというか、ただただボートが好きだ。しんどいけど。でも好きだ。
ボートについて新しいことを知るのが楽しい。ボートについての違う考え方を知るのが楽しい。乗っててきついこと多いけど…でも、上手く走ったときのボートの感じは最高に気持ちいい。
そんなんだから、ボートを通して何かを成し遂げたいのか?といわれると、実はよく分からなかったりする。もちろん、インカレで勝ちたかった、とか、もっかいFAの舞台に行って勝負して勝ちたい、って気持ちは本当だし、強いものだけど。でも、本当にそれだけが目的なのか?って言われると、よく分からないような気もする。ただ好きだから、それと関わっていたいだけなのかもしれない。だから、もし、仕事が始まってそっちのがただただ好きになったとしたら、すぐそっちに行ってしまうような不安もある。
うん、よくわからないな。とりあえず早く新しいチームでの練習始まらないかな。前に前に進んでいたい。